症状いろいろ

子宮筋腫

子宮の筋層に生じる良性腫瘍で、悪性化することは滅多にありません。また無症候である率が50%以上と高く、かつ女性ホルモン(エストロゲン)の減少(→特に閉経後)に伴い縮小するため、外科的処置に至らない例がほとんどです。
発生部位によって分類され、子宮の内側にできたものを粘膜下筋腫、子宮の外側にできたものをしょう膜下筋腫、子宮筋の内部にできたものを筋層内筋腫といいます。
大きさは目に見えない程度のものから10cmを超える巨大なものまでありますが、生命にかかわることは非常に稀です。
ですが、やはりある程度以上大きくなってしまえば、何らかの症状を伴う確立は高くなります。
粘膜下筋腫は、月経困難症、不正性器出血(からの貧血)などの原因になることがあります。
しょう膜下筋腫と筋層内筋腫は巨大化した場合に、周辺臓器を圧迫して様々な症状が生じる可能性があります。周辺臓器には腰仙骨神経叢(腰から下を支配する神経の集まり)、大腸の一部、尿管や膀胱があり、それぞれ腰痛、便秘、水腎症(尿路通過障害により腎が拡張する)、排尿障害などを引き起こす危険性が存在します。
不正性器出血や上記のような臓器圧迫が原因と思われる症状に心当たりがあるならば、一度専門医の診察を受けることをお勧めします。特に不正性器出血の場合は、子宮癌でないとはいいきれません。
また、粘膜下筋腫と筋層内筋腫は受精、着床、妊娠に影響がでることが少なくありませんので、不妊症の原因となっているかもしれません。
気血の循りが悪く冷え性となっている方は、子宮へ栄養(血)が行き渡らず正常に働いてくれません(働かせるのは気)。当院では体質改善のための鍼灸を行うことで、症状の改善を図っていきます。枝葉に症状が出ていても根を治さなければ、草木は枯れるだけです。お腹の中は植物の根と一緒です。人も根を治さなければ枯れるだけです。根腐れした草木が簡単には蘇らないのと同じで、人の身体も時間をかけて養生してあげなければ回復しません。治療にはまさに「根気」が必要です


子宮内膜症

子宮の内膜組織が子宮以外の骨盤内内で増殖する疾患です。原因はまだ未解明の部分が多く、この不正に増殖した内膜組織がホルモンを分泌させ、月経様の状態を引き起こします。また、はがれても排出口がないため、その粘膜や経穴は周辺にたまり他の器官や組織と癒着を起こしたりします。しばしば卵巣機能を障害させることもあり、妊娠の妨げになりやすい疾患の一つです。

習慣流産

流産してしまうことは悲しいことではありますが、医学的には珍しいことではありません。
しかし、繰り返し流産してしまうとなると、なんらかの原因があると考えて間違いはないと思われます。
2回続けて自然流産した場合を反復流産といい、3回以上続けて流産した場合を習慣流産といいます。
原因は母親側だけに限らず胎児側にあることもありますが、その場合は治療不可能であることがほとんどです。ですから、治療対象となるのは母親側に原因があるときです。主な原因は次のようなものがあります。
①子宮の異常:形態異常、腫瘍、子宮筋腫、子宮内膜症など
②ホルモン異常
③婦人科以外の疾患:循環器系や腎機能の障害、糖尿病など
④感染症
⑤その他:冷え性、過度のストレスなど
これらの原因疾患や症状を改善しないと妊娠の維持ができない、あるいは困難といえます。
鍼灸治療を受ける基準といたしましては、産婦人科の先生に治癒しなければ「妊娠の維持は無理ですよ」と言われていない症状であるならば、鍼灸の適応と考えて頂いて大丈夫です。病院での治療と並行して鍼灸治療を受けることは、その治療効果も高めます。
「このままでは妊娠の維持は難しい」というレベルのときには、ぜひいらしてください。


無月経

無月経とはその名の通り月経がみられなくなる状態を言い、原発性無月経と続発性無月経に分類されます。
原発性無月経とは、生殖器系の先天的な異常や脳中枢神経の障害などが原因で、18歳を過ぎても初潮がみられないものをいいます。
続発性無月経とは、初潮をむかえた女性が3ヶ月以上月経がおとずれなくなった状態をいいます(初経以前、閉経後、妊娠~授乳期の生理的無月経は除きます)。
原発性で染色体や性管に異常やあった場合は、残念ながら対処療法のみとなります。
続発性の場合の治療は、原因や年齢によって様々です。早期に専門医に相談されることをお勧めします。その上でホルモン系の異常、ストレスや日常的疲労の蓄積などによる原因と診断されたときは当院にお越し下さい。これらの原因に対して、鍼治療は効果的です。